台湾・台北市内観光の定番「故宮博物院」。「翠玉白菜」や「肉形石」など中国歴代王朝の69万点以上のコレクションを所蔵し、世界四大博物館の1つにも数えられています。
台北市内の観光スポットはそれほど多くありませんが、故宮博物院は一度は足を運んでみる価値あり。一通り展示を見る場合の所要時間は3時間程度、台北中心部(台北駅)からは40分ほどでアクセス可能です。
故宮博物院の行き方、最寄駅
故宮博物院の最寄駅はMRT淡水信義線の士林駅。士林駅まで地下鉄で行き、そこから路線バスまたはタクシーを利用するのが一般的な行き方です。
※MRT淡水信義線は台北中心部(台北駅、中山駅)から中正紀念堂や士林夜市、淡水などの観光スポットに乗り換えなしで行くことができ、観光客には便利な路線。ちなみに士林夜市の最寄駅は士林駅ではなく、お隣の剣潭駅ですのでご注意ください。
士林駅は台北駅からは6駅目、中山駅からは5駅目。改札を出ると、観光客向けに周辺地図と故宮博物院行きバス乗り場の案内があります。
士林駅から路線バスで故宮博物院へ
士林駅の1番出口を出て線路沿いに真っ直ぐ進み、大通り(中世路)に突き当たって右側にバス停があります。画像の通りバス停はいつも混雑していますので、すぐに見つけられると思います。
ここから304、紅30、815、255、小18、300のバスに乗車。少々わかりづらいですが、観光客が多いので同じバスに乗ればOKです。
乗車時間10分ほどで故宮博物院大門広場前に到着(紅30バスは故宮博物院正館入口で下車)。大きな門をくぐって正面にあるのが本館です。
緑豊かな山の麓にそびえる博物院は、北京の故宮(紫禁城)には及びませんが、なかなか立派。石畳のアプローチは絶好の写真撮影スポットです。
開館時間、入場料
故宮博物院の開館時間は9:00~17:00で、月曜日は休館(2024年1月現在)。
ツアー客が少ないお昼前後と夕方が比較的空いているようです。
一般参観者の入場料は350元と少々高め。学生は150元(国際学生証の提示が必要)。18歳未満の方、お身体の不自由な方と同行者1名は無料で入館できます。
チケット売り場ではクレジットカードを利用可能。隣にはオーディオガイドのレンタルブースがあります。
台湾・故宮博物院のみどころ
本館の展示エリアは1階~3階とかなり広大なため、メインの3階から回るのがおすすめ。故宮博物院で一番の見どころの「翠玉白菜」と「肉形石」は3階の302で展示されています。
この他、象牙の球体に幾重にも重なる彫刻が施された「象牙透彫雲龍文套球」、オリーブの種を彫って小さな船とそこに乗り込む人を描いた「雕橄欖核舟」、「毛公鼎」が故宮博物院の5大宝物として有名です。
肉形石
鉱物の自然な縞模様をもとに東坡肉(豚の角煮)を表現した「肉形石」。なぜ角煮?という疑問はありますが、豚肉の皮や脂身、赤身が忠実に再現されています。
この日の展示物の中では断トツの人気でしたが、たまたま周りに団体客がいなかったのでゆっくりと鑑賞できました。
翠玉白菜は海外展示中
「翠玉白菜」はあいにく海外展示中。以前鑑賞したことがありますが、天然の翡翠を巧みに利用した彫刻は一見の価値ありです。白菜の上にとまっている虫はキリギリスとイナゴで、多産の象徴です。
肉形石と翠玉白菜は外部展示も多く、揃って展示されることは珍しいようです。
大陸からの団体客は一時期に比べてかなり減少。マナーも少しは良くなった気がしますが、落ち着いて鑑賞したい時はタイミングをずらしたほうが良いです。
※故宮博物院では以前は撮影禁止でしたが、可能になりました(フラッシュ使用は禁止)。また、館内はかなり冷房が効いていて寒いので、長袖の衣類を用意することをおすすめします。
お土産
本館地下1階にあるミュージアムショップ。収蔵品のレプリカや美術解説書のほか、オリジナル文具、Tシャツ、お菓子などが取り揃えられています。また、隣にある郵便局では記念切手も販売されています。
国立故宮博物院
台北市士林区至善路二段221号
電話番号:02-2881-2021
営業時間:9:00~17:00(火曜日~日曜日)
定休日:月曜日
国立故宮博物院 公式サイト(日本語)